2022年7月27日水曜日

最近の査読

木原です。

つい先月、ある国際誌の査読を依頼され(この段階ではタイトル、著者、アブストラクトしかわからない)、結局 引き受けたのですが原稿を読んでみて、何これまったくダメダメじゃない。

まずなにより論文原稿の書き方の基本ができていない。

図表の書き方も、基本ができていない。

何を書いているのか分からない部分も多い。

おそらく著者は経験の少ない若手?(投稿初心者?)

それにしても責任著者や共同研究の教授、あんたたち何も見てないじゃない。

謝辞には、ある英文校正会社の名前もある。

はは、ウソでしょう。まさかこんな雑な校正にお金払ったの?ありえない。

(この会社は使わないようにしよう)


はい、この原稿Rejectです。

 

とはいえ、一言Rejectではこの若手?の成長につながらない。

(でもこれは責任著者や教授、あんたたちの仕事でしょうが!)

査読結果提出の締め切りを過ぎてしまったが、訂正箇所や疑問の箇所、アドバイスを長々と書いて提出。

 

すると数日後、Editorから査読結果の内容がメールされてきた。

査読者3人いたのですね。もちろん3人ともRejectなのですが、

1人目の、著者へのコメント → Rewrite the manuscript  えっ!これだけ。

2人目の、著者へのコメント → Author should rewrite manuscript  ええっ!

難解な原稿を時間かけて見てコメントしたのに。

一言で良いのだったら1日で終わった仕事なのに!

 

まぁもう終わったことですし、著者のあなた、このコメントを見てしっかり成長してください(再投稿する気があるのでしたら・・・)。

 

責任著者や後ろの方に名前がある教授さん方、こうやってあなた方は信用を落としていっている、ということをわかっているのかなぁ。